新浜松(浜松市中区)~西鹿島(天竜区)間17.8kmの鉄道線を運営する遠州鉄道は2015年1月25日、30形電車のうち27号編成(モハ27+クハ89)による「ありがとう27号 勇退記念特別列車」と題したイベントツアーを実施する。 30形は1958年から1980年まで、旧型車両の更新を目的に製造された遠州鉄道の電車。1000形や2000形の導入に伴い数を減らしており、現在はモハ25+クハ85、モハ27+クハ89、モハ51+クハ61の2両編成3本が残るのみとなっている。このうち最も古いモハ27(1974年製)とクハ89(1963年製)の2両が2015年2月に廃車となることから、引退記念ツアーを実施することにした。 イベントツアーは事前応募制で、午前の部(9時30分から)と午後の部(13時40分から)の2回実施。午前の部は西鹿島10時04分発、午後の部は新浜松14時21分発の特別列車に乗車する。
東日本大震災や近年の台風被害を教訓に、遠州鉄道(浜松市)は廃車予定の乗り合いバス車両を改装し、非常用の電源や無線設備を備えた県内唯一の「災害対策車」として導入した。バス営業所などの施設が被災した場合の運行指揮所としての機能に加え、非常用電源を使った炊き出しなど地域住民向け活用策の検討も始めている。 導入の直接のきっかけは、2012年6月の台風被害。風速20メートルを超える強風と激しい雨で浜松市などの13万世帯以上で夜間から翌日まで停電が続き、同社バスも運行指示が滞るなど、一時まひ状態となった。 バスの保守を担う遠鉄整備センターは「災害時の電源と安全輸送の確保」をテーマに、災害対策車の開発に着手。1997年式の路線バス車両(走行距離約80万キロ)のエンジンルームにディーゼル発電機を設置し、容量約80リットルのバス燃料タンクの軽油を発電機に使用できるようにポンプなどを取り付けた。 車内は
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