東日本大震災や近年の台風被害を教訓に、遠州鉄道(浜松市)は廃車予定の乗り合いバス車両を改装し、非常用の電源や無線設備を備えた県内唯一の「災害対策車」として導入した。バス営業所などの施設が被災した場合の運行指揮所としての機能に加え、非常用電源を使った炊き出しなど地域住民向け活用策の検討も始めている。 導入の直接のきっかけは、2012年6月の台風被害。風速20メートルを超える強風と激しい雨で浜松市などの13万世帯以上で夜間から翌日まで停電が続き、同社バスも運行指示が滞るなど、一時まひ状態となった。 バスの保守を担う遠鉄整備センターは「災害時の電源と安全輸送の確保」をテーマに、災害対策車の開発に着手。1997年式の路線バス車両(走行距離約80万キロ)のエンジンルームにディーゼル発電機を設置し、容量約80リットルのバス燃料タンクの軽油を発電機に使用できるようにポンプなどを取り付けた。 車内は
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