2015-04-25 ラジオ体操の歌 目が覚めると、午前6時22分だった。部屋に差し込む陽の眩しさに起こされたのだ。こうやって、瞼を閉じていても感じられる光の力で起床するのが好きで、夜眠る時はレースのカーテンだけを閉めるようにしている。それが理由で、住む家は必ず朝日が差す部屋を選んでいる。 私は、このレースのカーテン越しに伝わる朝の気配に、昔からずっと救われている。 例えば、大変な仕事をやりこなさなければならない期間の中程で「疲れてしまったなあ」と思っても、執拗な暴力と罵倒をし続ける人間と顔をあわせる毎日に、「もう全てが嫌になってしまった」と疲れ果てても、誰とどんな酷い夜を過ごそうとも、朝の光が、昨日までの出来事を癒してくれた。そして、私を包み込む強い光はその力で、なんとか今日という日を生き抜くことが出来るよう、気持ちを導いてくれてきた。 ところで、私の住む町では、夏になると毎朝公園でお年