何年か前、出張先のホテルで夜中に目が覚めてつけたテレビに釘付けになりま した。 画面には若手アーチストの活躍の紹介とともに、ニューヨーク近代美術館の キュレーターの話が出て来ました。その人物の言葉に釘付けになったのです。 『ニューヨーク近代美術館のコレクションに対するコンセプトはニューヨーク 近代美術館「らしからぬ」ものをセレクトし続ける事にある。』 ぼーっとしたねぼけた頭にゴーンとその言葉が飛んできました。 ふだんなにげなく使っているそれも案外頻繁に使っている「らしさ」という 言葉は、考えてみるとはなはだ曖昧でそれ自体つかみどころがありません。 逆につかみどころが無いおかげで使いやすい便利な言葉でもあるからでしょ う。 「らしいねえ。」「らしくないねえ。」どちらもいい意味なのかその反対なの か時と場合と相手によって千変万化する言葉です。 つまり「らしさ」の本質というか「その場での意味」を
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く