母は料理が好きでした。それも、雑誌を見て良さそうと思う料理があったらすぐにトライするタイプで、トマト入りのみそ汁を作るなど、実験的なことをやっていました。 なかには失敗作もありましたが、日本の素材は元が良いので、失敗してもまずくはない。おいしいところを探せば、ちゃんとありました。新しいものにトライするというのは話も弾むし、いいものだなあと思っていました。 母と私が並んで料理をしている姿を、11歳下の弟が作文に書いたことがあったんですね。2人でしゃべり、笑いながら作っている。何が出てくるのかと思っていたら、こんな料理ができたので面白かった──。そのようなことを書いて、先生に褒められたと言っていました。 母が作ってくれた料理で特に印象に残っているのが、ほお葉ずし。酢飯に、錦糸卵、シイタケ、ゼンマイなどをのせて、ほお葉にくるんで出すんです。私の故郷・飛騨高山の名物で、酢飯にほお葉の香りが移ってな
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