『心(こころ)』刊行百年を記念し,ブックデザインの第一人者にして自他ともに認める熱烈な漱石本ウォッチャーの祖父江慎が手掛ける新装版.漱石自筆の原稿と装画に立ち返り,デザインから裸の漱石に迫る! 歴史的かなづかいを読みやすい書体で組み,緻密な工夫と遊び心いっぱい.モノとしての本の魅力溢れる一冊. ずっと憧れていたブックデザイナーの祖父江慎さんが,漱石にとんでもなく詳しいということを知ったのは,今から10年前のことになります.雑誌『d/SIGN』8号(太田出版,2004年)に祖父江さんが書かれた「原寸!「坊っちやん」本文組100年」を読んだことがきっかけでした. 祖父江さんのクリエイティビティの背景には,文字組の歴史的変遷に関する膨大な研究があること,その座標軸に漱石の本があることを知り,私の中で,「祖父江×漱石×岩波」という組み合わせの本を読んでみたいという夢が芽生えました.その夢を膨らませ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く