アメリカ班デスクの南です。今月号では「フォーチュン」誌の記者で、『インサイド・アップル』の著者であるアダム・ラシンスキーが書いた「新生アップルはこんな企業になった」という記事を担当しました。 アップルとグーグルは言うまでもなくシリコンバレーを代表する企業ですが、アップルで働く体験とグーグルで働く体験はまったく違います。自由な雰囲気が漂い、労働時間の20%は自分の好きなことに使っていい「20%ルール」で知られるグーグルに対し、アップルはプロジェクトの実現に向かって常に全力で働かされるようです。 たとえば、『インサイド・アップル』のなかで、サプライチェーン部門の責任者だったスティーブ・ドイルは、「毎日、出社してボクシングの試合をするようなものだ。ほんのわずかでも気を抜くと、チーム全体のスピードを落とすことになる」と、アップルで働くことの大変さについて語っています。 また、別の幹部は「最優