蒼穹を駆ける、銀色の翼。私はあなたを護る、天涯の盾となる。 創始の宝玉を保持する巫女と、巫女の守護騎士の物語。 【簡単な登場人物紹介】(2010.06.01) 【本編】 プロローグ 伝説(2003.6.1) 第一章 エリディルの六の巫女 1 西へむかう旅人(2003.7.1) 2 翼の運ぶもの(2003.7.16・2003.10.5加筆改稿) 3 光射す中庭(2003.8.6・2003.10.5加筆) 4 〈見晴らしの壁〉(2003.8.24・2003.10.5加筆) 5 羽根と蹄鉄(2003.9.21) 6 瞳にうつる影(2003.10.10) 7 鳴りひびく鐘の音 1・2・3(2003.11.3) 8 聖騎士来訪 1・2・3(2003.11.24) 9 厨房の災難 (2004.1.8) 10 夕暮れの鐘楼 1・2・3(2004.1.27) 11 黒髪の巫女と後見の騎士 1・2・3(20
一般的に見て、自分は少し変わっているらしい。 「抜きん出ている」と、師は自慢げに頷いていたが…… 今考えると、こめかみがちょっぴり 痙攣 ( けいれん ) していたような気がする。 騎士となってからは、さらに拍車がかかったようだ。 なみいる大人たちを蹴散らすのは、そう難しいことではなかった。 魔族の血しぶきや異形など、屁でもない。 ある人たちは、「天才」と言った。 ある人たちは、「やっぱり」と言った。 またある人は、「温泉にミルクをぶち込む天才なんか聞いたこともない」と笑った。 ……そいつはとりあえず、ぶん殴っておいた。 そしてある人は、「そうか」と静かに目を伏せた。 では、自分は何のためにこの力を持ったのか。 結局のところ、やっぱり理由は単純なのだ。 力になりたいひとがいる。守りたい場所がある。 だから、自分は戦うのだ。 ……たとえそれが、勝手で、傲慢で、卑
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