タグ

ブックマーク / realsound.jp (130)

  • なぜ『きみの色』を観て“言葉にしたくない”と感じるのか? 山田尚子の演出意図から考える

    『きみの色』のインタビューで、音楽担当の牛尾憲輔が、山田尚子監督のネタバレに対する態度について、こんなことを話していた。 牛尾:山田さんって、映画の話をしていても、結末の話をしても怒らないんですよ。<中略>でも「ここで振り返ったときの画がすごく綺麗でさ」っていうと、ものすごく怒るんです。(※1) 山田監督は、結末をバラされても気にしないが、細部の演出についてバラされると怒る。彼女の最新監督作『きみの色』は、映画に対するそのような姿勢が端的に表れた作品だ。 この作品には、明確な物語のラインがないと言ってしまってもいいかもしれない。あったとしても、3人の高校生がバンドを組み、演奏会で発表するために出会い、頑張るとか、青春の瑞々しさを描いた作品などとまとめられることになる。つまり、大きな全体の物語としては、ごくありふれた、何度も聞き覚えのあるようなものでしかない。 しかし、作の鑑賞体験は「あり

    なぜ『きみの色』を観て“言葉にしたくない”と感じるのか? 山田尚子の演出意図から考える
  • 大人気シリーズ『名探偵コナン』にやってきた26年目の確変

    先週末の動員ランキングは劇場版シリーズ26作目となる『名探偵コナン 黒鉄の魚影』が、オープニング3日間で動員217万6407人、興収31億4638万7340円というおそるべき数字を記録してトップとなった。この数字がどれだけすごいかというと、今年最高のオープニング成績であることはもちろんのこと、シリーズ歴代1位となった前作『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』(興収97.8億円)の164%。さらには、国内興収歴代1位の404.3億円を記録した『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』のオープニング成績と比較しても、その68%という数字である。公開1週目にして、公開前まで話題となっていた「シリーズ初の興収100億円突破なるか?」も完全に吹き飛ぶことに。この初速はそれどころの話ではない。 長年続いてきたシリーズ作品がいきなり確変に入るという点で、記憶に新しいのは『ONE PIECE』シリーズだ。2022年8月

    大人気シリーズ『名探偵コナン』にやってきた26年目の確変
    s_atom11
    s_atom11 2023/04/22
    "プレコグ社の調べ(※)によると、4月15日、16日の「映画館の座席数シェア」(略)で、『名探偵コナン 黒鉄の魚影』の座席数シェアは実に49.9%" "座席数でいうと、先週末の日本全国の新作上映館の半分" お、おう
  • 『すずめの戸締まり』北米初登場7位で大絶賛に 波紋を呼ぶアリ・アスター監督の新作も

    「日VSホラー」。4月14日~16日の北米週末興行収入ランキングを一言で言うのなら、そういう言葉がふさわしいのかもしれない。先週に続き、第1位は『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』。3日間で8700万ドルを記録し、アニメーション映画の2週目の興行成績として、再び『アナと雪の女王2』(2019年)を抜いて史上最高の数字となった。 『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』のすさまじさは、どんな大作映画であれ、だいたいは2週目の下落率が大きくなる傾向の中、前週比-40.6%という粘りを見せた点にある。特にスーパーヒーロー映画やホラー映画の場合、2週目の下落率は-60%以上となることもザラで、これは公開初週に映画館を訪れる熱心なファンが興行を支えていることを意味する。これに対して「-40.6%」という数字は、いかに作が新しい観客を招き入れているかの証左と言えるだろう。 『ザ・スーパーマ

    『すずめの戸締まり』北米初登場7位で大絶賛に 波紋を呼ぶアリ・アスター監督の新作も
    s_atom11
    s_atom11 2023/04/20
    日本のアニメ映画アメリカでもトップ10入りするようなってきたな。浸透してきてるのか
  • 『耳をすませば』~『BLUE GIANT』に至るアニメ演奏描写の変遷 手描き、ロトスコープ、モーションキャプチャが与える効果の違い

    音楽と映像は切っても切り離せない関係にある。音楽にとっても映像は、今やプロモーション以上の意味を持つし、映画にとっては歴史の初期から欠かせないものだった。 日のアニメ作品にも音楽は欠かせない。近年も、『ONE PIECE FILM RED』に『ぼっち・ざ・ろっく!』、そして現在劇場公開中で絶賛が相次いでいる『BLUE GIANT』など、音楽をフィーチャーしたアニメ作品の話題が尽きない。 日アニメはメディアミックスを事業の柱とする関係上、音楽はビジネス的にも重要だが、作中の演奏シーン描写にも磨きをかけ続けてきた。 そんなアニメの演奏描写はどう発展してきたのか、そして『BLUE GIANT』の演奏シーンは何を達成したのかを考えてみたい。 なお、稿では楽器を用いた演奏シーンのみに言及する。アイドルアニメなどのダンスパートにも言及すべき点は多々あるのだが、原稿が長大になりすぎるので、それらは

    『耳をすませば』~『BLUE GIANT』に至るアニメ演奏描写の変遷 手描き、ロトスコープ、モーションキャプチャが与える効果の違い
  • 『すずめの戸締まり』に新海誠が込めた切実な思い “生きる意味”の問いに応える一作に

    人はいつか死ぬ。それだけは確実に決まっている。 そして、この国だっていつか終わる。終わりがあると知っていて、人はそのことを見て見ぬふりをして、あるいは忘却して日々を過ごしている。 しかしそのことを忘れていたとしても、人の終わりは突然訪れることがある。そういう理不尽な終わりが身近に襲ってくることに、普通の人は耐えられない。だから、また忘れる。 そんな理不尽に人は耐え続けることができるだろうか。そんなことに耐えながら、1分、1秒でも長く生きることに意味はあるだろうか。 終わりがあると知りながら、それでも1分・1秒でも長く生き永らえる意味はあるだろうか。 新海誠監督の最新作『すずめの戸締まり』は、それに応える作品だ。生きる意味はあるかとの質問に答えるのではない、そう思う気持ちに「応える」作品だ。 日列島は人の力ではどうしようもないほどに自然災害が多い。いつ何どき、理不尽な終わりがどこで襲ってく

    『すずめの戸締まり』に新海誠が込めた切実な思い “生きる意味”の問いに応える一作に
  • 日本全国のシネコン、『すずめの戸締まり』にほぼ戸締まりされる

    先週末の動員ランキングは、『ONE PIECE FILM RED』が土日2日間で動員9万人、興収1億2300万円をあげて13週目の1位となった。11月6日までに累計動員は1301万人、累計興収180億円を突破しているが、ギョッとするのは週末の数字だ。興収1億2300万円で1位。これは、首位の週末興収としてはコロナ禍前までの水準だと年間でも最低レベルの数字である。 そのことを踏まえずに、今週末の日全国のシネコンのスクリーンが新海誠監督の新作『すずめの戸締まり』にほぼ占拠されることを批判しても仕方がない。8月以降、新作では最終興収30億円の大台にギリギリ届きそうな『沈黙のパレード』をほとんど唯一の例外として、『ONE PIECE FILM RED』におんぶに抱っこ状態だった国内の映画興行。『すずめの戸締まり』は待ちに待った「大ヒットが約束された作品」なのだ。そこでもし観客を取りこぼすようなこ

    日本全国のシネコン、『すずめの戸締まり』にほぼ戸締まりされる
    s_atom11
    s_atom11 2022/11/11
    ディズニーのコロナ禍以降の振る舞いが「どうせすぐディズニープラスで見られる」と考える観客と「どうせすぐディズニープラスに取られる」と考える映画館を生み出したんだからな
  • 『チェンソーマン』はなぜ“実写映画的”なアニメになったのか 脚本・瀬古浩司インタビュー

    藤本タツキ原作のTVアニメ『チェンソーマン』が放送スタートした。 熱狂的なファンを獲得している同作のアニメ制作を手掛けるのは、『進撃の巨人 The Final Season』や『呪術廻戦』を作ってきたMAPPA。そして、作の脚を手掛けるのは、数々のヒットアニメの脚を手掛けてきた瀬古浩司だ。 近年、数多くのアニメ作品の脚を任されている瀬古だが、そんな彼から見て『チェンソーマン』の魅力とは何か、その魅力を映像に翻訳するためにどんなことを考えて執筆したのかなどについて話を聞いた。(杉穂高) 原作ものは愛情とリスペクトが出発点 ――瀬古さんは原作を読んだ時、どんな印象を抱きましたか? 瀬古浩司(以下、瀬古):すごく映画的な漫画だと思いました。モノローグは少なく、カメラワークは時にダイナミックで時に繊細、画面には常に空気が流れている(たとえば常に埃が舞っていたり風が吹いていたりする)ように

    『チェンソーマン』はなぜ“実写映画的”なアニメになったのか 脚本・瀬古浩司インタビュー
  • 『ソー:ラブ&サンダー』北米No.1発進 マーベルは“フェーズ4”への批判を払拭できるか

    やはりマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)強し。7月8日~10日の北米週末興行ランキングは、『マイティ・ソー』シリーズの第4作『ソー:ラブ&サンダー』がNo.1を獲得した。北米では3日間で1億4300万ドルを稼ぎ出し、シリーズの最高記録を更新。海外興収は1億5900万ドルで、すでに全世界興行収入は3億ドルを超えている。 『ソー:ラブ&サンダー』は、『アイアンマン』、『キャプテン・アメリカ』シリーズでさえなしえなかった、MCU史上初となるヒーロー単独映画の第4作。主演のクリス・ヘムズワースのほか、『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』(2014年)以来の登板となったジェーン・フォスター役のナタリー・ポートマン、悪役でMCU初登場のクリスチャン・ベールら豪華キャストを束ねたのは、前作『マイティ・ソー バトルロイヤル』(2017年)を手がけたタイカ・ワイティティ。監督・脚のほか、再びコ

    『ソー:ラブ&サンダー』北米No.1発進 マーベルは“フェーズ4”への批判を払拭できるか
    s_atom11
    s_atom11 2022/07/14
    "もっとも指摘しておくべきは、MCU作品の興行面よりも、むしろ『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019年)以降のクオリティ・コントロールの問題だろう。" 正直息切れ感は出てきているよね
  • 『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』が描いていた“アメリカのもうひとつのリアル”

    1985年に公開され世界的大ヒットを記録した『バック・トゥ・ザ・フューチャー』。すぐさま続編企画が立ち上がり、監督のロバート・ゼメキスと相棒の脚家ボブ・ゲイル(2人揃って“ボブ&ボブ”)は、1作目に冗談半分で付け加えた「今度は未来へタイムスリップ!」というオチから直結する壮大なストーリーをひねり出すことになった。脚は200ページ超まで膨らみ続け、最終的には二部作として『PART2』が1989年の冬に、『PART3』が1990年の夏に連続公開されることが決まった。 皮肉な悪意と生々しさに満ちた世界観 タイム・パラドックスという難しいSF理論をテーマにしながら、1作目のストーリーは「現在(1985年)→過去(1955年)→少し変化した現在(1985年)」という、シンプルな行きて帰りし物語の構造をもっている。しかし『PART2』のタイムスリップの経路は複雑だ。「現在(1985年)→未来(20

    『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』が描いていた“アメリカのもうひとつのリアル”
  • 『シン・ウルトラマン』ヒットで読みたい、特撮ファン必見の“ウルトラマン小説”3選

    庵野秀明の脚・総監修で樋口真嗣が監督した映画シン・ウルトラマン』が絶好調だ。1966年にテレビ放送された『ウルトラマン』からのファンも、平成以降のウルトラシリーズの視聴者も取り込み、次を望む声も聞こえ始めている。映画ではそうした声にすぐには応えられそうにもないが、『シン・ウルトラマン』に似たコンセプトで書かれた小説なら、実はいくつも刊行されている。 一口に『ウルトラマン』のファンと言っても、魅かれるところは人それぞれである。ただ、概ね「怪獣派」「ウルトラマン派」「巨大フジ隊員派」の三つの派閥に分類できるのは明白だろう。 「SFマガジン」2016年8月号に作家の小林泰三が、「巨大フジ隊員のこと」というタイトルで寄せた文章で示したこの指摘が正解だったことは、『シン・ウルトラマン』を見た人なら分かるだろう。怪獣であり外星人といった異形の存在から醸し出される魅力と、ウルトラマンという孤独なヒー

    『シン・ウルトラマン』ヒットで読みたい、特撮ファン必見の“ウルトラマン小説”3選
    s_atom11
    s_atom11 2022/05/27
    "一口に『ウルトラマン』のファンと言っても、魅かれるところは人それぞれである。ただ、概ね「怪獣派」「ウルトラマン派」「巨大フジ隊員派」の三つの派閥に分類できるのは明白だろう。"
  • 『マトリックス』シリーズとは何だったのか 『レザレクションズ』に込められたメッセージ

    2000年を挟んだ前後の時期に、映画史やその他のカルチャーに大きなインパクトを与えることとなったサイバーパンク・アクション『マトリックス』シリーズ。その、およそ20年ぶりの続編が公開された。“複数の復活”を意味する言葉を配した、『マトリックス レザレクションズ』である。 時代を代表するシリーズの新作ということで、当然ながら思い入れのある観客が、当時の懐かしさを感じながら劇場に駆けつけることとなったが、その反応は様々であり、否定的な意見も少なくないように感じられる。しかし、作が打ち出しているメッセージが、果たしてどれだけ理解されたのだろうか。作が撮られた理由、シリーズを復活せねばならなかった理由を理解することなしに、これら作品群を真の意味で味わい、考えることはできないはずである。ここでは、そのメッセージとは何だったのかを、たっぷりと解説していきたい。 作に登場するのは、都会を睥睨する高

    『マトリックス』シリーズとは何だったのか 『レザレクションズ』に込められたメッセージ
    s_atom11
    s_atom11 2021/12/27
    今思えば人々を抑圧するシステムの手先が黒いスーツを着込んだ男性ってのも象徴的だよな
  • 『ウエスト・サイド・ストーリー』『ナイル殺人事件』『ナイトメア・アリー』公開延期へ

    ディズニー配給映画『ウエスト・サイド・ストーリー』『ナイル殺人事件』 『ナイトメア・アリー』の3作品の日公開延期が決定した。 12月10日より劇場公開を予定していたスティーヴン・スピルバーグ監督作『ウエスト・サイド・ストーリー』は2022年2月11日に、2022年2月11日より劇場公開を予定していたケネス・ブラナー監督作『ナイル殺人事件』は2022年2月25日に、2022年2月25日より劇場公開を予定していたギレルモ・デル・トロ監督作『ナイトメア・アリー』は2022年3月25日に、それぞれ公開日が延期される。 なお、USの公開日に関しては変更なしで、『ウエスト・サイド・ストーリー』は12月10日、『ナイル殺人事件』は2022年2月11日、『ナイトメア・アリー』は12月17日にそれぞれ全米公開される。 『ナイトメア・アリー』 ■公開情報 『ウエスト・サイド・ストーリー』 2022年2月11

    『ウエスト・サイド・ストーリー』『ナイル殺人事件』『ナイトメア・アリー』公開延期へ
    s_atom11
    s_atom11 2021/11/16
    "なお、USの公開日に関しては変更なしで" なんで日本だけ
  • 絶対実現できないと思われた「ソラ参戦」 そこに至る『スマブラ』と桜井政博の「参戦史」を追う

    Nintendo Switch向けの対戦アクションゲーム『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』(以下、スマブラSP)にて、先日最後の追加ファイター「ソラ」が発表され、大きな話題となっている。 ソラはスクウェア・エニックスの人気ゲーム『キングダム ハーツ』における中心的なキャラクターだ。最初に『キングダム ハーツ』がリリースされたのは2002年だが、軽快なアクションと壮大なユニヴァースによって人気を博し、最新作の『3』を含めれば全世界で3200万売れるなど、ゲーマーから長らく愛されている。 ゆえに、シリーズの顔ともいえるソラも「いつか『スマブラ』に出してほしい」という願望を持つ者も多かった。事実、『スマブラSP』ディレクターの桜井政博氏によれば、公式サイトで行った新規参戦キャラクターのアンケートでも、堂々トップがソラだったという(参考:https://blog.ja.playsta

    絶対実現できないと思われた「ソラ参戦」 そこに至る『スマブラ』と桜井政博の「参戦史」を追う
    s_atom11
    s_atom11 2021/10/22
    メトロイドがインテリジェントシステムズの作品ってドンキーコングが池上通信機の作品って言ってるようなもんだが
  • 「名前」で客が呼べない外国映画 『DUNE/デューン』の不発が突きつけるもの

    先週末の動員ランキングは、『燃えよ剣』が土日2日間で動員15万4000人、興収2億1400万円をあげて初登場1位となった。初日から3日間の累計は3日間で動員20万9502人&興収2億8734万5250円。東宝とアスミック・エースの共同配給、司馬遼太郎原作、監督・脚は原田眞人、岡田准一主演という座組での作品は2017年8月公開の『関ヶ原』以来。『関ヶ原』の公開時期は夏休み中、さらにその当時の国内メジャー作品は金曜日公開ではなく土曜日公開だったので単純な比較はできないが、初週土日2日間の成績では、今回の『燃えよ剣』は『関ヶ原』(最終興収24億円)の約54%という数字。当初の公開予定日だった2020年5月22日から、約1年半という大幅な延期を経ての公開となったことも、少なからず影響しているだろう。 外国映画ファンにとって肩透かしの成績となってしまったのは、土日2日間の動員が9万1000人、興収

    「名前」で客が呼べない外国映画 『DUNE/デューン』の不発が突きつけるもの
    s_atom11
    s_atom11 2021/10/22
    日本はもうだいぶ前から監督やキャストの名前で洋画に客を動員できない国になってる気がするけどね。それプラス先日話題になってた映画の宣伝が詐欺的になってきてるのがじわじわと効いていくかと
  • 大傑作なのに5年前から大幅ダウン 『ザ・スーサイド・スクワッド』の不発が突きつけるもの

    先週末の動員ランキングは、『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』が土日2日間で動員24万3000人、興収3億8400万円をあげ、2週連続で1位となった。8月15日(日)までの10日間の累計は、動員143万1337人、興収21億7819万7340円。新型コロナウイルス感染拡大「第五波」の最中にもかかわらず、しっかりと数字を積み上げている。現時点で早くも7月2日公開の『ゴジラvsコング』の累計興収を超えていて、パンデミック期に入って以降の外国映画としては最高記録の『TENET テネット』の27.2億円を上回るのも時間の問題だろう。 その一方、先週末は『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』、『フリー・ガイ』、『ドント・ブリーズ2』と、外国映画のメジャー配給作品(順番にワーナー、ディズニー、ソニー)の公開が重なって、1年以上にわたってドメスティック作品一色だったシネコンに久々に以前の風

    大傑作なのに5年前から大幅ダウン 『ザ・スーサイド・スクワッド』の不発が突きつけるもの
    s_atom11
    s_atom11 2021/08/25
    ジェームズ・ガンは『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』成功の立役者であることは確かだけど監督名まで意識してるのは一部のオタク層で、一般的には面白いのはMARVEL STUDIO映画だからって認識なんだろうな
  • 初登場3位『ブラック・ウィドウ』 「映画館締め出し」問題よりも大きい問題とは?

    先週末の動員ランキングは、『東京リベンジャーズ』が土日2日間で動員38万6000人、興収5億2800万円をあげて初登場1位に。初日からの3日間で動員は51万1145人、興収は6億9643万4440円。昨年3月以降、新型コロナウイルスのパンデミック期に入ってからの興行は期待されていた多くの作品が苦戦する一方で、主に若い観客層をターゲットにした作品が予想以上の大ヒットを記録する傾向があるが、『東京リベンジャーズ』もそんな作品の一つと言えるだろう。ちなみに、一部で映画化の企画そのものが疑問視されていた『100日間生きたワニ』はトップ10のはるか圏外。初日からの3日間の動員は1万5657人興収は2222万8200円。『東京リベンジャーズ』の30分の1以下の成績となった。 さて、先週末、自分が最も注目していたのは、コラムで再三触れてきたように、今年に入ってから邦画メジャー系列の映画館やシネコンに締

    初登場3位『ブラック・ウィドウ』 「映画館締め出し」問題よりも大きい問題とは?
    s_atom11
    s_atom11 2021/07/16
    シン・エヴァ100億行きましたよ。何か一言あっても良いんじゃないでしょうか
  • 『閃光のハサウェイ』劇中歌がバイラルチャート上位に ガンダムシリーズ最新作のヒット支えた“映像とシンクロする歌声”

    参照:https://spotifycharts.com/viral/jp/weekly/latest Spotifyの「バイラルトップ50(日)」は、最もストリーミング再生された曲をランク付けした「Spotify Top 50チャート」とは異なり、純粋にファンが聴いて共感共有した音楽のデータを示す指標を元に作られたプレイリスト。同チャートを1週間分集計した数値の今週分(7月8日公開:7月1日~7月7日集計分)のTOP10は以下の通り。 1位:Måneskin「Beggin’」 2位:Hiroyuki Sawano feat. Benjamin「TRACER」 3位:マハラージャン「セーラ☆ムン太郎」 4位:Hiroyuki Sawano feat. mpi & Laco & Benjamin「Möbius」 5位:Måneskin「I WANNA BE YOUR SLAVE」 6位:夜

    『閃光のハサウェイ』劇中歌がバイラルチャート上位に ガンダムシリーズ最新作のヒット支えた“映像とシンクロする歌声”
  • バトル以外の内容が“ほぼ無い”『ゴジラvsコング』 モンスターバースでの位置付けを考察

    レジェンダリー・ピクチャーズ製作の、巨費を投じた怪獣映画シリーズ「モンスターバース」。その第4弾は、アメリカと日がそれぞれに生んだ、映画史を飛び越えて文化史に刻まれている怪獣映画の両巨頭であるキングコングとゴジラがマッチアップして、ついに勝敗が決するという、シリーズの集大成となる内容だ。その名も『ゴジラvsコング』である。 作は、世界的なコロナ禍によって公開を延期していたが、それ以前にも製作上の問題で延期していたため、当初の予定から、かなりずれ込んだ時期での公開となった。だが、そんな紆余曲折を経た作は、アメリカの批評家たちにおおむね好意的に受け入れられ、いまだコロナ禍の影響下にある状況で前作『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』(2019年)を超える大ヒットを記録している。アメリカでの興行収入は100億円の大台を突破し、世界興収は現時点で400億円を優に超え、超大ヒット作となったシリ

    バトル以外の内容が“ほぼ無い”『ゴジラvsコング』 モンスターバースでの位置付けを考察
    s_atom11
    s_atom11 2021/07/10
    不評だったという試写会版見てみたいな。小栗旬の役目もしっかりあっただろうし
  • 『るろうに剣心』『閃光のハサウェイ』 相次ぐ世界配信で日本関連作品の配給戦略が激変

    関連作品の世界配給戦略に異変が起きている。発端は、北米時間6月18日より日以外のNetflixで世界配信された『るろうに剣心 最終章 The Final』(2020年、英題:Rurouni Kenshin: The Final)。日では4月23日に劇場公開された今作が世界中で配信になり、世界ランキングの6位に初登場、最高位で4位を記録している。 配信開始以来世界59カ国でTOP10に入り、特に中南米・アジアでの人気が高い。アメリカでは『The Final』のみの配信だが、いくつかの国では2012年の『るろうに剣心』、第2作目『京都大火編』『伝説の最期編』(共に2014年)を含めた4作が配信され、1作目も最高6位、日を含めた56カ国でランクインしている。現在日で劇場公開中の『The Beginning』(2020年、英題:Rurouni Kenshin: The Beginnin

    『るろうに剣心』『閃光のハサウェイ』 相次ぐ世界配信で日本関連作品の配給戦略が激変
  • 『シン・エヴァ』ラストカットの奇妙さの正体とは 庵野秀明が追い続けた“虚構と現実”の境界

    稿には、『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の結末を含む内容への言及があります。 『シン・エヴァンゲリオン劇場版』のラストカットは、とても奇妙な映像だ。しかし、それは嫌な奇妙さではない。 宇部新川駅を空撮で撮影した実景映像がベースなので、実写映像と言えるかもしれない。しかし、その現実を切り取ったはずの実景の映像に現実でないものが交じり合っている。 走り去るシンジとマリは手描きのアニメーションだ。よく見ると道行くモブキャラも大半がおそらくCGで作成された架空の通行人である。しかし、当に撮影時にいたであろう、自転車に乗った生身の人間や通りかかった車も存在している。そして、すでに引退した過去の車両が走っている。現実に存在するものと、存在しないもの、そして、かつて存在したものが同居している。シンジとマリは、CGのように実景と馴染ませるわけでもなく、3コマ打ちのアニメキャラとわかるようにそのまま存

    『シン・エヴァ』ラストカットの奇妙さの正体とは 庵野秀明が追い続けた“虚構と現実”の境界
    s_atom11
    s_atom11 2021/04/23
    末尾に引用した文献、参考資料が多量に並べてあり、これがWEBの無料記事で良いのですかと恐縮してしまう