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ブックマーク / www.newsweekjapan.jp/reizei (5)

  • 『天気の子』、米アカデミー賞でのハードルは何か?

    <外国語映画賞の「日本代表」に選ばれた作では、新海誠監督が気候変動をユニークな位置付けで描いているが......> 新海誠監督の最新作『天気の子』を見る機会がありました。前作、『君の名は』の成功を受けての新作ということでは、期待を裏切らない作品と思いました。特に、雨や雲の描写、衰退や退廃を抱えた東京という街の描写については、アニメというジャンルにおける映像表現をさらに高いレベルへと持ち上げていたと思います。 特に映画の舞台として、東京という街への愛憎の交錯する視線が絵として表現されていたこと、これは前作の『君の名は』からさらに繊細な作り込みができていたように思います。都市の活動の象徴として鉄道という道具が使われているのも同じですが、鉄道施設内における危険行動など踏み込んだ描き方もされていて、JR東日は多分許諾していると思いますが、あくまでファンタジーである以上、それも良かったと思います

    『天気の子』、米アカデミー賞でのハードルは何か?
    s_atom11
    s_atom11 2019/09/06
    若者、若者ってアカデミー賞を決めるアカデミー会員は60代以上の白人男性が大勢なんだけど?
  • 21世紀版『美女と野獣』で描かれる現代の女性像

    <女の子向けラブストーリーの王道的作品とも言える『美女と野獣』の中にも、製作された時代を反映した女性像が描かれている> ディズニーの『美女と野獣』実写版リメイクが大ヒットになっています。先週16日の先行上映も相当な動員数だったようですが、最終的に先週金曜から日曜までの「オープニング・ウィークエンド」の興行収入は1億7400万(約196億円)に達したようで、これは「歴代7位」という記録的な数字だそうです。私は正式な封切り日である金曜の早い時間に行きましたが、夜の時間帯では多くのシネコンで「売り切れ」が出ていたようです。 多くの批評サイトの反応も好意的ですし、いつもは辛口のニューヨーク・タイムズも「インスタント・クラシック(出てすぐに古典になった)」という相当な表現で褒めていました。一部ネガティブな意見もないわけではありませんが、「91年のアニメ版(作のオリジナル)に及ばない」とか「あまりに

    21世紀版『美女と野獣』で描かれる現代の女性像
  • 愛国歴史教育に対する「米高校生の異議申し立て」が勝利した日

    最近の各国の保守主義の運動には「自国の歴史に誇りを持てるような教育」へと、歴史教育を改変するという志向があります。アメリカも例外ではありません。例えばブッシュ時代の「草の根保守」の復権を契機として、ハッキリとそうした運動が立ち上がっています。 そのリーダー格といえば、リン・チェイニー氏です。チェイニー前副大統領の夫人ですが、歴史家というより文学者という立場で「愛国歴史教育」を推進していたのです。 チェイニー氏はまず「建国の歴史」に関して「トーマス・ジェファーソンの理想主義とか、権力への牽制」といったエピソードではなく、「独立戦争の苦しい戦いを勝利に導いたワシントンの勇気」を前面に出して教えよとか、ベトナムや公民権の話ばかり教えるのはバランスを欠くなどという主張を「運動」にしたのです。 更にチェイニー氏の前にフランシス・フィッツジェラルドというジャーナリストは79年に出した『アメリカ史の改善

    愛国歴史教育に対する「米高校生の異議申し立て」が勝利した日
  • 「排外発言」とは正反対だった「舞の海氏の講演」(前回エントリのお詫びと訂正)

    昨日(27日)アップした大相撲に関するエントリで、舞の海秀平氏が講演で「外国人力士排斥発言」を行ったという報道を受けてコメントしましたが、その後、アラスカ在住の好角家の方から指摘があり、その講演の内容全体を動画サイトで閲覧することができました。 結論から言えば、舞の海氏の発言は報じられていたのとは180度異なり、むしろモンゴル出身力士をはじめとした外国人力士へのリスペクトに溢れたものでした。まずもって、お詫びと共に訂正をさせていただきます。 この講演から明らかなのは、舞の海氏もまた相撲文化の素晴らしい継承者であるということであり、その素晴らしい弁舌も含めて、名講演と言っても過言ではないと思います。 この講演で舞の海氏の指摘したのは、以下のような点です。 「相撲の発祥地はモンゴル。東進して韓国経由で日に伝わった。西進したものは現在トルコなどにも伝えられている。 「日歴史上初めて相撲が登

    「排外発言」とは正反対だった「舞の海氏の講演」(前回エントリのお詫びと訂正)
    s_atom11
    s_atom11 2014/05/28
    デマの火消し協力ブクマ。
  • 映画『風立ちぬ』のヒロインが「菜穂子」である理由

    宮崎駿氏の最新作『風立ちぬ』を見ました(以降は、ストーリー上の「ネタバレ」に触れている箇所もありますので、気になる方は映画を先にご覧になることをお勧めします)。 まず、零式戦闘機(通称「零戦」)の設計者である堀越二郎については、飛行機への思い一筋に生きた姿がアニメ一筋に生きた宮崎氏自身の生き方と重なって説得力がありました。戦争の問題については、控えめな表現ですが「国を滅ぼしてしまった」「(零戦は)一機も帰って来なかった」という台詞が全てを語っているように思います。 色々な議論が可能と思います。ですが、亡国に至った戦争は否定するが、資源の物量を技術力で補って究極の抑止力を目指した零戦開発の努力までは否定しないという宮崎氏の立場について、私は納得させられたということは申し上げておこうと思います。 ところで、この作品ですが、その堀越二郎の「零戦開発奮闘記」というストーリーに、堀辰雄の小説『風立ち

    s_atom11
    s_atom11 2013/07/25
    堀越二郎と宮崎駿の欲望が悪魔合体!みたいなレビューばっかりだったので堀辰雄方面からのアプローチはありがたい。
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