『サラリーマンより稼ぐ女子高生たち―JKビジネスのすべて―』(高木瑞穂/コアマガジン) 90年代、携帯電話やインターネットの一般化に合わせ、売春の形態にも変化が起こった。掲示板や専門サイトで十代の少女たちが男性を募り、セックスと引き換えにお金を払ってもらう「援助交際」の流行である。時代を経て現在、体で稼ぐ女子高生=JKたちはますます増加傾向にある。しかも、彼女たちを組織化し、利益を得ようとする大人たちも現れてきた。いわゆるJK(女子高生)ビジネスの誕生である。 『サラリーマンより稼ぐ女子高生たち―JKビジネスのすべて―』(高木瑞穂/コアマガジン)はJKビジネスの実態を、経営者である大人たち、従事する女子高生たち、そして客である男性たち、それぞれの視点から浮き彫りにしていくルポルタージュである。警察とのイタチごっこを繰り返しながら、名称や形態を変え存続していくJKビジネスの過激さには、関わる