「ERP」と「ERPシステム」と「ERPパッケージ」は、よく似た言葉だが、それぞれに意味が違う。歴史的な背景を踏まえながら、その違いを解説する。 ERP(Enterprise Resource Planning)とは、企業経営の基本となる資源要素(ヒト・モノ・カネ・情報)を会社全体で一元的に把握し、それを適切に分配して有効活用する計画手法であり、その計画を重視する経営手法のこと。 ERPという言葉は、製造業における資材所要量計画 (MRP:Material Requirements Planning) といわれる生産資材を管理し、計画する手法から派生した言葉で、資材以外の人員、設備など製造に必要なすべての資源を管理し、さらに、企業全体の在庫、決済、資産の管理を行うように発展したのがERP(企業資源計画)だ。情報システムそのものを意味する言葉ではない。 ERP経営を実現するための情報システム