ブリヂストンの米国法人がランサムウエア(身代金要求型ウイルス)の被害に遭ったことが2022年3月17日に分かった。北米および南米地域の生産や販売に一時影響が出た。デンソーや内外装部品を手がける小島プレス工業などとともに、自動車製造のサプライチェーン(供給網)を担う企業へのサイバー攻撃が続発している。 ブリヂストンによると、2022年2月27日に南北アメリカ地域の事業統括会社であるBridgestone Americas(ブリヂストン アメリカス)でランサムウエアの感染を確認した。被害の拡大を防ぐために生産や販売に関連するITシステムを遮断。この影響で生産や販売などの事業活動に一時支障が出た。日本の生産には影響しなかったという。 同社は約1週間後からシステムの稼働を順次再開し、現在は生産もほぼフル稼働に戻ったとする。被害の経路や身代金の要求があったかどうかなどについては、調査中を理由に明らか