京阪電気鉄道は30日、特急の有料の指定座席車両「プレミアムカー」について、2025年秋をめどに一部列車で連結数を現在の1両から2両に増やす計画を発表した。運賃と別に料金を払えば利用できる座席サービスが浸透し、利用も好調なため、増設する。 紺と白を基調とした3000系車両で、8両のうち2両をプレミアムカーにする。1両あたりの座席数は40席で、現在の平均乗車率は8割前後という。 京阪は関西の大手私鉄では他社に先駆けて17年8月に有料座席サービスを始め、21年1月に全ての特急車両に導入した。 関西では他の鉄道会社も同様のサービスの拡充に動いている。JR西日本は今月のダイヤ改正で東海道線を走る新快速の有料座席サービス「Aシート」の連結車両を従来の3倍となる6往復に増やした。阪急電鉄も24年をめどに京都線で有料座席の車両を導入する方針だ。