水産研究・教育機構は13日、乱獲が懸念されているサバについて、中国の北西太平洋公海での2016年6~9月の漁獲量が、30万~40万トンに上るとの推計をまとめた。 中国は同海域での16年の年間漁獲量を14・3万トンと公表しており、これを3か月間だけで大きく上回るとみられるという。 同日の自民党の議員勉強会で報告した。 同機構は、人工衛星などを使って北西太平洋公海での中国漁船の動きを調べた。実際の漁獲量と公表値の 乖離 ( かいり ) には、許可を得ていない違法漁船の操業などが背景にあるという。同機構は「資源への悪影響が懸念される」とした。