夏祭りを彩る露店を取りやめる動きが、靖国神社など首都圏の神社で出ている。原因の一つが、若者が起こすけんかや騒動。神社側は「参拝して楽しむ本来の祭りに」と理解を求めるが、若者からは「露店がなければ行かない」との声も上がる。 「境内での酒宴を禁止します」。東京・九段の靖国神社で13日に始まった「みたままつり」では、こんなポスターが掲示された。露店がなくなり、神社の入り口まで隙間がないほどだったという昨年までの人出とは様変わりだ。 みたままつりは、1947年から戦没者の慰霊を目的に始まった。3万を超すちょうちんが掲げられ、外苑(がいえん)参道には例年、飲食店のほか射的など約200店の露店が出店。東京の夏を代表する祭りの一つだ。 神社が露店の出店中止を公表したのは6月。もちろん、初めてのことだ。例年、祭りの期間中は約30万人が訪れるが、ここ5年ほどは若者が急増した。祭り後も近くの公園で騒いだり、道