【ゲイが登場する短編小説】 もうすぐ村上春樹さんの長編小説が発売されるということで、僕が特にお気に入りの短編小説を一つ紹介したいと思います。 今回紹介するのは『東京奇譚集』から「偶然の旅人」というタイトルの短編小説。 ゲイやジャズが冴える名作です。 エッセイ・旅行記を除き、彼の小説では比較的珍しく、 村上春樹本人がストーリーを物語る構成ということも特筆すべきでしょう。 【同性愛者の生活】 話はまず村上春樹自身が体験したジャズ絡みの2つの「不思議な出来事」からスタートします。 ここも詳しく書きたいのですが、長くなるのでこの部分からの紹介は割愛。ジャズリスナーの方はぜひ、とだけ書いておきます。 この短篇のメインのあらすじ・ストーリーを一言で表すと、 「ピアノの調律師であるゲイ男性の主人公の生活を描いた話」と言えます。 同性愛者といえども、一般の方が想像するような「ゲイらしさ」とははかけ離れた、
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