我が家で中華風と勝手に称している料理は、正当なものではない。 例えば唐辛子が入っているから南蛮とつくようなもの。 中華煮込みに「中華」をつけたわけは、少量の紹興酒とフィッシュソース(ニョクマム)が入っているためだ。 でも淡泊な魚貝類には、非常に相性のいい料理。 しかも主菜としても見栄えがするのである。 今回のアカイサキなど中華料理、中華風の料理に使ってもっとも活躍する魚ではないか、と勝手に思い込んでいるのだけどどうだろう。 煮込みというのは、春らしくない料理だが、寒暖の差の激しい、寒にはこんなものがふと欲しくなる。 このような中華風の濃い味つけの料理は、実を言うと酒の肴には不向きだ。 例えば、魚をほぐしながら、汁と混ぜ合わせて、飯を食うからいい。 こんなもの食いながら酒は飲めません。 どちらかというと健康的な味わいとなる。 紹興酒とフィッシュソースが出合うと、途端に飯を食いたくなるから不思