日中関係への視点(5)-尖閣問題に関する中国の立場- 2010.10.11 *私が尖閣問題に関して日本共産党の取っている立場に対して疑問を呈する見方をこのコラムで書いたのに対し、何人かの方からコメントをいただきました。私の外務省時代からの認識においては、中国側は日本側の尖閣問題(中国側では「釣魚島問題」)に関する見解を十分に了知しており、それに対して中国側の主張を対置しているということであり、日本政府がその立場を中国や国際社会に対して十分に主張してこなかったことに問題がある、とする共産党の主張は理解に苦しむし、むしろ日本国内の偏狭なナショナリズムにおもねるものではないか、と思い、そういう疑問を記したのでした。 私の認識に誤りがあるとすれば、共産党に対して失礼なことを発言したわけですから謝罪と訂正をしなければならないと思いますし、私の見解に批判的なコメントを寄せてくださった方に対してもお詫び