チームで何かを生み出すときには、「こんなものを作りたい」という目的と、もう一つ、「それが達成された未来」のビジョンを、なるべく具体的に語れるように思い描いておくと、意思統一がしやすい。 方向要素と距離要素 「こうしたい」と、「それでさらにどうなってほしい」とを想定して、それを共有することで、リーダーがどういう思考に基づいて「こう」を目指したのか、点が2つ作れると、方向と、飛躍の距離を測定することができるから、議論が収斂しやすくなる。 「こうしたい」という目的だけだと、恐らくは「その先」が拡散する。そこに至るまでの道筋も、方向が共有できないから、議論が拡散してしまう。 「こうしたい」と「その先」とが決定できると、今度は恐らく、「その先の未来」から、まだ何も始まっていない現時点に至るまでのロードマップが描ける。道筋が、叩き台として議論の場に登場するから、何が実現可能で、自分たちに何が不足してい