肺がん死リスク3割増=受動喫煙、年間死者1.5万人-「たばこ白書」改訂・厚労省 喫煙の健康への影響に関する厚生労働省の有識者検討会は31日までに、15年ぶりとなる報告書(通称たばこ白書)案を取りまとめた。受動喫煙で肺がんの死亡リスクが約3割上昇するとした研究結果を示し、心臓病や脳卒中なども含めた受動喫煙による死者は年1万5000人を超えるとの推計値も提示した。 2020年の東京五輪・パラリンピックに向け課題とされる公共の場での受動喫煙対策については、日本の対策が世界保健機関(WHO)に最低レベルと判定されていると紹介。飲食店の屋内全面禁煙で懸念されている売り上げ減少は、海外の文献調査の結果、認められないとした。 このほか、たばこのパッケージへの画像付き警告表示の導入や、テレビCMなどのメディアキャンペーン、たばこ税の大幅引き上げが必要だと提言した。 喫煙と病気の因果関係も初めて科学