雌雄の性行動決めるスイッチ=ハエの脳で発見−東北大 雌雄の性行動決めるスイッチ=ハエの脳で発見−東北大 ショウジョウバエの雌雄の性行動の違いは、遺伝情報を読み取るスイッチの切り替えで脳細胞に性差ができるため生じることを、東北大大学院生命科学研究科の山元大輔教授らの研究グループが突き止め、8日付の米科学誌セルに発表した。 性差はホルモンが決定するとされてきたが、脳細胞も独自に行動レベルの性差を決めることが分かった。研究成果をヒトに応用できれば、発症に性差がある病気の治療につながると期待される。 求愛など雄特有の性行動は、脳内にある「フルートレス」と呼ばれるたんぱく質の働きで起きる。研究グループは、フルートレスが2種類のたんぱく質「HDAC1」「HP1a」と一緒に、折り畳まれた染色体を緩めたり、きつく締めたりするスイッチの役割を果たすことを発見。締めて遺伝情報を読み取りにくくすると、雄の性