この「邦訳の刊行が期待される洋書を紹介しまくることにする」は、私的ゴールデンウィーク恒例企画だった。 ワタシは昨年末でサイト更新を停止しているが、今回まではこの企画をやったほうがおさまりがよいのではないかと思った次第である。これは以前にも書いたことがあるが、洋書を紹介してもまったくアフィリエイト収入が増えないし、紹介エントリ自体あまり注目されない。この企画は、そうしたものの供養という側面もある。 通例であれば、ゴールデンウィーク中に公開していた企画だが、今回はそれより少し早めに公開させてもらう。 これをやるのは今年が最後だろうし、ブログの更新停止状態は変わらないが、現在 WirelessWire 連載の電子書籍化の作業を行っており、もう少ししたらその告知に再びこのブログを利用させてもらうことになるだろう。 それでは邦訳の刊行が期待される洋書を紹介させてもらうが、ワタシの調べが足らず、既に邦
[演劇] ギリシア悲劇『エレクトラ』 世田谷パブリックシアター 4月22日 (写真右は、クリュタイメストラの白石加代子と、エレクトラの高畑充希、写真下は、エレクトラと、弟オレステスの村上虹郎) 俳優も演技も素晴らしい舞台だったが、上演台本(笹部博司作)にやや問題があると思う。『エレクトラ』は、アイスキュロス、ソフォクレス、エウリピデスの三人がそれぞれ戯曲を書いており、内容が微妙に違うところも面白いのだが、今回の『エレクトラ』は、ソフォクレス版を中心としながらも、他の二人の作品と組み合わせて作っている。たとえば、クリュタイメストラが自分の乳房を見せて、母を殺そうとするオレステスを動揺させるシーンは、アイスキュロス版は舞台で実演され、エウリピデス版では隣室でのこととして言葉で報告され、ソフォクレス版にはないが、本舞台では、アイスキュロス版を使っている。それはよいのだが、本作は、『エレクトラ』以
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