2021年4月3日のブックマーク (3件)

  • 呉座勇一「炎上」事件で考える、歴史家が歴史修正主義者になってしまうということ « ハーバー・ビジネス・オンライン

    「陰謀実行の最大の難点は、秘密裏に遂行しなければならないため、参加者を限定せざるを得ないところである」(呉座勇一『陰謀の日中世史』角川新書、2018年、49ページ) 3月末、日中世史研究者の呉座勇一が、Twitterの鍵アカウントで英文学研究者の北村紗衣を含む様々な人物に中傷を行っていたことが発覚し、NHK大河ドラマの監修を辞任し、所属先の研究機関もコメントを出すなどの事態になった。非公開アカウントとはいえ、約4000人のフォロワーに対して、リツイートやいいねを含めて一方的な中傷を行っていたことが問題視された。その中傷の中には、セクシュアルハラスメント的な発言も含まれている。筆者も呉座によって中傷された者のうちの一人だったが、その件については人から謝罪をいただいている。 この件の発端は、同じく日中世史研究者の亀田俊和が、『異形の王権』(平凡社)などで知られる日中世史研究の大家、網

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  • 日本歴史学協会 - 歴史研究者による深刻なハラスメント行為を憂慮し、再発防止に向けて取り組みます(声明)

    歴史学協会では、長年にわたり若手研究者問題を議論する中で、「ハラスメントのない自由闊達で平等な歴史研究活動の実現に努めること」を目指し、2020年7月15日に「歴史学関係学会ハラスメント防止宣言」(以下、「ハラスメント防止宣言」)を発表しました。その後、多くの賛同が集まり、現在では25の学・協会がこの宣言に参加しています。 今般、日中世史を専攻する男性研究者による、ソーシャルメディア(SNS)を通じた、女性をはじめ、あらゆる社会的弱者に対する、長年の性差別・ハラスメント行為が広く知られることとなりました。この行為は、「ハラスメント防止宣言」の趣旨と精神に大きく背くものです。歴史学系学会の連合組織として、日歴史学協会は、この事態を深刻に受け止め、強い危機感をいだいています。 さらに、このハラスメント行為が、少なくない数の歴史研究者によって看過されてきたことも問題です。また歴史学界の一

  • ロンドンの名門校は、セクハラや性的暴力の温床になっていた | ティーンエイジャーの#MeTooが国も動かした

    思春期の女子生徒は、同世代の男子生徒から性的な嫌がらせや暴力にあうことが少なくない。その現状に疑問を持った女性が被害体験を共有・公開するウェブサイトを立ち上げると、1万件を超える告白が集まった。 数々のショッキングな内容はイギリスにおいて大スキャンダルとなり、国もその調査と対策に乗り出す展開にまで発展している。 1万件を超える被害報告 英メディア「BBC」によると、ロンドンの22歳の女子大学生ソーマ・サラは、友人と話していた際に、いかに多くの10代の女性がセクハラや女性蔑視、性的被害に遭っているかを思い知らされた。 それからインスタグラムで過去に自分が経験した性的被害について告白したところ、1週間で300件もの同様の体験談を受け取った。事態の深刻さに気づいたサラは、問題を明らかにするため、匿名の被害報告を公開するウェブサイト「エブリワンズ・インバイティッド」を2020年6月に立ち上げた。

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