ブックマーク / wezz-y.com (145)

  • 世界と闘うお姫さまも“マンスプレイニング”の標的になる/『ゲーム・オブ・スローンズ』第7シーズン - wezzy|ウェジー

    2017.08.11 12:00 世界と闘うお姫さまも“マンスプレイニング”の標的になる/『ゲーム・オブ・スローンズ』第7シーズン “You know nothing, Jon Snow(あんたはなんにもわかってない、ジョン・スノウ).” いま世界で最も注目されているドラマと言っても過言ではない『ゲーム・オブ・スローンズ』の主人公ジョン・スノウが恋した女性イグリットに言われ、一躍大流行したセリフである。 7月17日に世界同時公開された第7シーズンの第1話を見ている最中、私の頭の中ではこのセリフが何度も繰り返し響いた。イグリットはWildlings(野人)と呼ばれる、文明をもたないとみなされてきた部族に所属しており、ジョンが彼らに囚われの身になったときに出会った。原作『氷と炎の歌』シリーズではこのセリフは「巨人の最後」について歌われる曲を聞き、涙を流す彼女を見て、無邪気に「なぜ泣くんだ? 単

    世界と闘うお姫さまも“マンスプレイニング”の標的になる/『ゲーム・オブ・スローンズ』第7シーズン - wezzy|ウェジー
  • 女の子がムラムラしてはいけないの? イギリス文学における女と性欲 - wezzy|ウェジー

    saebou
    saebou 2017/08/11
    今回の連載はイギリス文学における女性の性欲表現について先行研究を使ってざっくりまとめました。有名どころしかとりあげてないので、例外は相当あると思いますが…あと突然のフーコーリスペクトは許してください。
  • 男性同性愛者による「憐れみの戦術」と「数の戦術」/前川直哉『〈男性同性愛者〉の社会史』 - wezzy|ウェジー

    「たくましい男性のグラビアをもっと載せてほしい」という投書を読めば「分かるわ―」とうなずき、「女性と結婚して隠れて男と逢瀬を重ねるのが理想」という投書を読めば「ふざけんなよ」と思う。当事者が雑誌に投稿した語りの引用に共感したり反発したりしながら、すっかり雑誌読者の気分になって私が読んでしまった、それが前川直哉さんの『〈男性同性愛者〉の社会史』(作品社)である。 とは言え、このは男性同性愛者の面白投稿を集めただけのものではもちろんなく、むしろかなりハードな学術書である。1920年代から1980年頃の日において、男性同性愛者としてのアイデンティティを持った当事者たちが自らの3つの悩み(「周囲に自らの性のあり方を打ち明けられない」「相手を探したい」「異性と結婚すべきか否か」)の解消をどのように試みたかを、各種雑誌(と新聞)の読者投稿欄の分析によって明らかにする力作である。 鍵となるのは「憐

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  • ジャンプのお色気、少コミのエッチ。裸かどうかではなく、女性キャラの反応に共通する記号 - wezzy|ウェジー

    2017.07.07 18:00 ジャンプのお色気、少コミのエッチ。裸かどうかではなく、女性キャラの反応に共通する記号 『週刊少年ジャンプ』(集英社)のエロ表現問題がTwitterで集中的に議論されている。発売中の『ジャンプ』(2017年7月17日号/第50巻第28号)巻頭に掲載されているイラストおよび連載作品の描写について、あるユーザーが問題提起したことが議論の発端だ。 2016年より同誌で連載中のラブコメ作品、ミウラタダヒロの『ゆらぎ荘の幽奈さん』。主人公で霊能力を持つ冬空コガラシが、訳あり温泉宿「ゆらぎ荘」に住むことになり、ヒロインで地縛霊の湯ノ花幽奈をはじめとする個性的な女たちと共に共同生活を送る……というストーリーだ。発売中の号の巻頭見開きカラーページで、同作品のキャラクター人気投票の結果が発表されており、なぜか水着が脱げてしまい、素っ裸(乳首および股間はうまいこと隠されている)

    ジャンプのお色気、少コミのエッチ。裸かどうかではなく、女性キャラの反応に共通する記号 - wezzy|ウェジー
  • 対等な女を怖がる男たち~男の幻想に逆襲する喜劇『負けるが勝ち』 - wezzy|ウェジー

    18世紀の地獄のミサワ?僕は女を崇めてるんだけど、その中で僕がまともに会話できる連中ってのは、僕自身軽蔑しているような女たちだけなんだよ。そういう運命なのさ。(オリヴァー・ゴールドスミス『負けるが勝ち』第2幕第1場133–134行目) なんだか状況がわからなくてもムっとする台詞ですよね。私はこの台詞を初めて読んだ時、脳内では地獄のミサワの顔で再生されました。これは18世紀アイルランド出身の劇作家オリヴァー・ゴールドスミスが1773年に発表した喜劇『負けるが勝ち』(She Stoops to Conquer)で、ロンドンの良家のお坊ちゃんチャールズ・マーロウが自分を形容する台詞です。マーロウが言う「僕自身軽蔑しているような女たち」というのは、友人のヘイスティングズによると「パブのメイドや大学の寝室係」(同99 – 100行目)など、自分たちより階級の低い女を指します。チャールズは上流階級の女

    対等な女を怖がる男たち~男の幻想に逆襲する喜劇『負けるが勝ち』 - wezzy|ウェジー
    saebou
    saebou 2017/07/12
    今回の連載ではオリヴァー・ゴールドスミス『負けるが勝ち』をとりあげました。