2019年に公開・配信された映画を、ジェンダーやフェミニズムの視点から紹介する本企画。第2回は、『マッチョになりたい!? 世紀末ハリウッド映画の男性イメージ』(彩流社)、『BL時代の男子学~21世紀のハリウッド映画に見るブロマンス~』(近代映画社)などの著書を持つ、男性ジェンダー研究家の國友万裕氏に「ジェンダー意識が高いオススメ作品」「ジェンダー意識が低いイマイチ作品」映画を聞いた。 第1回……フェミニスト視点で「オススメ」「イマイチ」作品は?/武蔵大学人文学部英語英米文化学科准教授・北村紗衣氏 “実在の人物”だから、同性愛者が受賞? 「アカデミー賞」の惜しいところ この頃、あちこちでLGBTへの理解を深めるための催し等が行われています。これをきっかけに、LGBTへの理解が深まるのは悪いことではないと思いますが、しかし私は、“LGBT”と“非LGBT”の間にハッキリとした線引きをすることは