「自己責任」を強調する言葉が飛び交い、他人に迷惑をかけないことが重視され、為政者は問題を直視することなく逃げまわる……この40年のあいだ、日本社会をむしばんできた「雰囲気」とはいったいなんだったのか。このたび『なんかいやな感じ』を刊行した、ライターの武田砂鉄さんが考えます。 忘れられたスローガン 「人生再設計第一世代」なる、ちっとも浸透しなかった名称を記憶している人はどれくらいいるだろう。私はハッキリ覚えている。なぜって、名指しされた世代だから。 2019年、経済財政諮問会議が、30代半ばから40代半ばにかけての「就職氷河期世代」に向けて、「必要なスキルを得てキャリアアップし、より安定的に就労でき、正規化する仕組みを構築」して、「いくつになっても人生を再設計できる」ようにすると言い始めた（資料「就職氷河期世代の人生再設計に向けて」より引用）。 1982年生まれの私は就職氷河期世代にギリギリ

「書きたいなと思いつつ、書く隙間（すきま）がないと感じていたんです」 作家の万城目学さんの新著「八月の御所グラウンド」（文芸春秋）には、真夏と真冬の京都を舞台にした青春小説2編が収録されている。映画版もヒットしたデビュー作「鴨川ホルモー」などで京都のイメージが強い万城目さんだが、新刊の舞台としては実に16年ぶり。なぜ避けてきたのか。そして、久しぶりの「京都小説」に込めた思いとは。 「たゆまず働いた」ある作家 万城目さんは大阪府出身。架空の競技に興じる大学生たちの青春を描いた「鴨川ホルモー」で、2006年に作家デビューした。その後も「鹿男あをによし」「プリンセス・トヨトミ」など、関西を舞台にした作品を多く発表してきた。 しかし、京都からは短編集「ホルモー六景」（07年）を最後に遠ざかっていた。「雑誌の特集などで、よく京都ゆかりの作家として紹介してもらえるのですが、実は全然働いていないんです」

万城目学 @maqime ただいまTVer配信中の『鹿男あをによし』ですが、数年前、ロケに使われたこの居酒屋に森見登美彦氏と行ったのです。近鉄奈良駅からほど近い店で、海がない奈良なのにマグロとおでんが大変おいしかったです。店を出ようとしたら、ひとり客の女性から「万城目先生と森見先生ですよね」と声をかけられ、 pic.twitter.com/4KLIWf1hR3 2023-09-27 20:48:13 万城目学 @maqime 二人のファンであること、今日も京都で作品に登場する場所を巡ってきたばかりと教えられていたら、「何や、兄ちゃん、告白されてんかいな」とカウンターのおっちゃんたちが加わってきて「電話番号くらい交換したらんかい」と謎の圧力をかけてくるので、「いや、そういうのじゃないです」と私がへらへら 2023-09-27 20:50:50 万城目学 @maqime かわしつつ、「ねえ」と

松野博一官房長官は27日の記者会見で、消費税のインボイス（適格請求書）制度の中止を求める団体が、集めた約50万筆の署名の受け取りを岸田文雄首相側が拒否していると主張していることについて「署名について官邸に届けられた事実はない」と述べた。その上で「首相の（衆院）議員会館の方に連絡があり、そちらに郵送されると聞いている。政…