「人工の目」とでも言えばいいのだろうか。ハーバード大学の研究チームが発表した「Adaptive Metalens」はまさに人間の目のような働きをするレンズだ。 自動で焦点や非点収差、倍率などを調整できるというもので、スマホのカメラや、VR・ARハードウェア、メガネなどに活用できるという。 ・「乱視」調整も 厳密にいうと、今回発表されたのはフラットレンズに人工筋肉のようなものを組み合わせた“目”。 人間の目は、毛様体筋が水晶体を引っ張ったり緩めたりすることでピントを合わせている。こうした働きがAdaptive Metalensもできるのだ。 つまり、常にはっきりものをとらえたり、遠くを見た後に手元を見てもすぐにピントが合ったりするように、このレンズを使うことでどこに向けてもすぐにピントや倍率が素早く調整される。さらには人の「乱視」のような見え方も修正することができる。 ・厚さわずか30ミクロ
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