キログラムの定義改定が承認され、拍手に包まれる国際度量衡総会(16日、パリ郊外ベルサイユで)=作田総輝撮影 パリ郊外で開会中の国際会議「国際度量衡(どりょうこう)総会」は16日、質量の単位キログラム(kg)など四つの単位の定義改定案を承認した。質量の単位は、1889年から分銅「国際キログラム原器」で定義されてきたが、130年ぶりに見直されることになった。 ほかに定義が見直される単位は、電流のアンペア(A)と温度のケルビン(K)、物質量のモル(mol)。定義の改定は1983年のメートル(m)以来で、来年5月20日の「世界計量記念日」に正式に新定義に移行する。 世界共通の単位のルール「国際単位系(SI)」は、七つの基本単位を定めている。このうち、キログラムだけが人工物である原器(直径、高さとも39ミリ、白金・イリジウム合金製)で決められていた。 だが、原器は汚れや摩耗などにより、質量がわずかに