「夫は会社に殺されたと思っています」 こう訴える女性。 夫は、4年前、27歳の若さで長時間労働が原因で亡くなりました。 直前1か月の残業時間は135時間。 さらに、夫の負担になっていたのは、休日に来る仕事の連絡です。 家族と過ごす時間も会社のスマートフォンを気にしていました。 いつでも、どこでもつながれる便利な時代になった一方、仕事のオンとオフの境目がつきにくい。 働く人を守るための新たな課題です。 (大阪放送局記者 後村佳祐) 4年前の2020年、男性は自ら命を絶ちました。 長時間労働が原因でうつ病を発症していたとみられています。 当時27歳でした。 大学を卒業後、2017年に東京に本社がある物流機器のアフターサービスを行う会社「ファインテック」に入社し、大阪営業所のメンテナンス部門に配属されました。 “大阪で一番いい会社にしたい” 男性はこう目標を掲げ、熱心に働いていたといいます。