2013年09月04日 小記事:パーキンソン病に効く薬の発見 パーキンソン病は神経変性疾患の1つとして知られ、運動症状や自律神経症状などがともなう。パーキンソン病の主な原因の1つとしてミトコンドリアの機能不全がある。ミトコンドリアは細胞内でエネルギーを生成する器官として働くため、その異常は脳細胞の死へも繋がってしまう。 そこでシェフィールド先端神経科学研究所(Sheffield Institute for Translational Neuroscience、SITraN)の研究チームによって、機能不全に陥ったミトコンドリアの機能を回復させる物質が発見された。彼らが、進行性の神経症状を持つ人々の皮膚細胞を利用して、2000以上の物質の効果を調べたところ、肝疾患の治療に使われるウルソデオキシコール酸(UDCA)が特定された。 UDCAは何十年にも渡って利用されているため、すぐにでも臨床試験を