利用事例本文 この事例は,ヒ素を高濃度に蓄積する植物について扱ったものです。このような植物は,バルク濃度としてヒ素の量はとらえられていましたが,葉や茎,根などの組織ごとの分布を調べた例はありませんでした。そこで,蛍光X線分析を行いました。 図に示すのは,葉の蛍光X線イメージングです。ヒ素や他の必須元素の分布状況も明らかとなりました。 測定手法 この手法は通常の蛍光X線分析です。ビームサイズは50ミクロンとなっています。しかしながら,大面積なものの分布を見るのに適しています。葉っぱ1枚からでも多くの元素の情報を得ることができ,植物分野ではこれまでになかった種類のデータとなりました。 測定準備に必要なおおよその時間 3 時間 図に示した全てのデータを取るのにかかったシフト数 4~9シフト 測定の難易度 初心者でもOK データ解析の難易度 初心者でもOK