岐阜市の養豚場で家畜伝染病の豚(とん)コレラが発生した問題で、岐阜県は15日、同市内で死んだ野生のイノシシが豚コレラに感染していたと発表した。県と国が14日に行った検査でいずれも陽性反応が出たため、感染が確定した。イノシシが見つかったのは養豚場から約7キロ離れた場所で、農林水産省によると、イノシシから検出されたウイルスと養豚場の豚のウイルスは同じグループの遺伝子だったといい、国はさらに調査を進め、養豚場での発生との関連を調べる。 県によると、13日に同市打越の水路でメスのイノシシが死んでいるのが見つかり、県中央家畜保健衛生所で検査した結果、14日に陽性反応が出た。これを受けて同日、国が行った遺伝子検査でも陽性となったため感染が確定。同省は同日、全国の都道府県に対し、死んだ野生のイノシシを発見した場合、豚コレラの検査をするよう要請した。