岐阜市内のスーパーでうなぎのかば焼きや高級ハムなどを万引きし、常習累犯窃盗の罪に問われた無職の男(73)=岐阜市=に対する裁判で、岐阜地裁は16日、懲役2年8カ月(求刑懲役3年6カ月)の実刑判決を言い渡した。 山下博司裁判官は「常習的な犯行で、万引きに対する規範意識が鈍っていると言わざるを得ない」と述べた。 判決によると、男は7月18日午後0時5分ごろ、岐阜市内のスーパーでハムなど計10点(販売価格計9176円)を万引きした。 公判で検察側は男の犯行動機について「血液の病気で入退院を繰り返す娘の治療費を払い、お金がなかった。娘に好物のうなぎなどを食べさせるために盗んだ」などと述べていた。(小林孝也)