去年は音楽を自由に聞くことが難しくなってきたと感じることが多かった。サブスクリプションモデルが浸透し、好きなときに好きなだけ音楽が聞けるようになった反面、聴取システムを構築した設計者たちが、ロックンロール的な音楽観のもとにUIを設計しているので、ロックやポップスとは音楽のフォーマットや接し方が異なる音楽を聴くことが多いわたしとしては、少々窮屈な気分である。具体的に言うと、音楽を聴くうえで一番重要な「レーベル」がタグになっていないことだったり、ミックスCDの曲が別のバージョンに入れ替わっていたり……。 先日、初代iPhone発表のプレゼンテーションを見たのだが、そのときサンプルとして流れたのはビートルズだった。最新のテクノロジーを使って聞く音楽はクラシカルなロックンロールという皮肉めいた話だが、その話はまた別の機会にするとして、2018年に発見した音楽を10曲あげていく。なるべくすぐ聴けるよ