そういえば自分の周りに親権を押しつけて離婚した母親がいたなあと、元増田を読んでいて思い出した。 もう20年近く前の話だし、元増田の元家庭とはずいぶん環境も違う。 記憶も定かでは無いけれど、「親権押しつけて離婚した母親」がどう見えたか、息子の立場の思い出で自分語りする。 母親を最後に見送ったのは私と弟だった。 私の母親は、私が10歳の夏に家を出ていった。 母親の姿を私が最後に見たのは自宅の玄関。 私と弟が学童保育から帰ってきて一息ついたあと、入れ替わりで母親は家を出ていって、そのまま帰ってこなくなった。 私と弟がどこにいくのか尋ねたところ、 「ちょっと買い物に出かけてくる、あんたたちも来る?」と母親は応えた。留守番をしている、と返したと思う。 まだ日が落ちる前で外は暑かったし、エアコンが効いた部屋から出たくなかった。 それが母親と面と向かって話した最後の会話だった。 その日以来、母親は帰って