テレビ×映画連動一大プロジェクト 押井守総監督に聞く(下) 「もし15年前なら、やりたくてもできなかったプロジェクト。でも、やれない間にどれだけ準備できていたかが重要なんですよ…」。人気アニメ「機動警察パトレイバー」で監督を務め、それから約25年後に実写版「THE NEXT GENERATION パトレイバー」のプロジェクトを手掛けた押井守総監督は言う。シリーズを締めくくる長編劇場版「THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦」が公開中だ。(戸津井康之) アニメと実写の間で アニメ監督として頭角を現し、大作アニメ「イノセンス」で、2004年のカンヌ国際映画祭コンペ部門に日本アニメが初ノミネートされ、世界から注目を浴びた。もし、カンヌ史上初のアニメ監督によるグランプリ受賞が実現していたら、アニメ製作から離れることはなく、パトレイバーの実写化はなかったかもしれない。 一昨年