ウクライナ・バフムート近郊で歩兵戦闘車に乗る同国兵(2023年4月22日撮影、資料写真)。(c)Anatolii STEPANOV / AFP 【9月1日 AFP】ウクライナのイワン・イシチェンコさん(30)は、ロシアによる侵攻に立ち向かうため自ら志願して従軍した。だが前線に送られて1か月もすると、大金を払い、懲役刑のリスクを冒してでも逃げ出したいと思うようになった。 イシチェンコさんは「参戦するまで、自分はスーパーヒーローだと思っていた。でもこの目で戦場を見て自分の居場所ではないと悟ると、英雄気分は消えた」と吐露した。 「脾臓(ひぞう)の辺りを撃たれた人を見た。痛みでのたうち回っていた。斬り落とされた頭部も見た。そういうことが全て積み重なり…これ以上は見たくないと思った」 そしてイシチェンコさんはある日、母親以外誰にも告げずに脱走し、ウクライナを出国した。 こうした行動に出たのは、イシチ