通常の合作のやり方も、一般的な脚本の生成技法も、何もかも捨てた。 完全分担作業なんてハナからするつもりは無かった。 だから「演出責任者は七夕P、演技責任者はセバスPとする」と最初に二人に告げた。 これには3つの意味があった。 ・シネ☆MAD3rdの企画コンセプト『完璧な合作』の順守。 ・それぞれの分野での最高意思決定権を明確にすることで喧嘩の発生を極力未然に防ぐ。 ・相棒二人の覚悟とモチベーションの維持。 相棒二人は、自分の脚本を出力するだけの駒ではない。 自分の指示をただ聞いてもらうだけの駒になってもらうつもりは毛頭無い。 同様に、本来なら立ち入らない相棒二人の領域にも自分は口を出すという意思表示。 二人のアイデアや意見を積極的に取り入れ何度も会議にかけ、さらにセバスチャンPの疲労度を計算に入れ、リアルタイムで柔軟にシナリオを変化させていった。 何度も脚本を壊して、何度も再構成した。何度
同人誌等と違って、金に変換出来ない二次創作に対してリアルや魂を削っても意味は無い。 再生数やコメント、マイリス等の数値的対価をどれだけ得てもその先には何もない。 世界は何も変わらない。1円だって貰えやしない。そんなことは最初からわかってたはず。 ……ならば、あの半年間は全くの無意味だったのだろうか? 2010年1月末。病室の天井を見上げながら、自分はそんな事を考えていた。 *** シネ☆MAD2ndの、『覇道』という動画を見た事はあるだろうか。今はもう削除されていて見る事は出来ないが、「おまんP×わかむらP」という無敵のコンビによって制作された素敵な動画は、「10分以上の物語系動画」というハンデを乗り越えて2009年5月頃の時点で既に10万再生は超えていたと記憶している。 「エロ釣り等を用いない、動画時間10分以上の物語」で、しかもアイドルマスターというジャンルで10万再生数を取るのは決し
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