8秒間の握手がすべてだった。主要20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)が開かれている大阪で、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領と安倍晋三首相は首脳会談はもちろん、他の会議中にしばらく席を移して対話をする略式会談もなかった。 28日、韓日首脳が顔を合わせるのは開幕前の公式歓迎式が開かれる会議場入口で握手をする記念写真撮影が全部だった。文大統領は待っていた安倍首相の元に歩いていって挨拶の言葉を先にかけた。韓日関係が冷え込む中での握手に、他の首脳との記念撮影時よりもカメラのシャッターが忙しく音を立てていた。撮影を終えた後、安倍首相は文大統領に手ぶりで退場方向を案内した。 文大統領が登場し、8秒間の握手をして別れるまでにかかった時間は全部で20秒だった。2人は笑顔を浮かべてはいたものの、表情はやや不自然に見えた。安倍首相は他の首脳と記念写真を撮影する時は抱擁をしたり歯が見えるほど笑ったりし