企業がこれまで考えもしなかったことや、これまで不可能だと思っていたことを実現できる、そんなIT(情報技術)が続々と登場している。背景にあるのは、「ビッグデータ」の台頭だ。ビッグデータとは、従来のコンピューティング技術では短時間で収集・解析するのが難しい、膨大な量のデータのこと。グーグルの検索サイトやTwitter、Facebookなどビッグデータを扱うサービスが普及し、それらを支える最先端のITが身近なものになってきたのだ。今回は、現実世界の変化をリアルタイムで把握できるようにするデータ処理技術「CEP(複合イベント処理)」に迫る。 構造物の異常を常時監視したり、交通渋滞を事前に検知したりする――。現実世界の変化を表すリアルタイムデータの活用で、情報システムの可能性はぐっと広がる。 リアルタイムデータの分析を可能にするのが、「CEP」や「ストリームデータ処理」と呼ばれるデータ処理を行うソフ