横浜市港南区で昨年10月、集団登校中の小学生の列に軽トラックが突っ込み、1年生の男児が死亡した事故で、横浜地検は16日、自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致死傷)容疑で逮捕された横浜市磯子区の無職合田政市(ごうだまさいち)容疑者(88)について、処分保留で釈放したと発表した。現時点では起訴に足りる証拠がなく、引き続き在宅で調べるという。 合田容疑者は逮捕後の調べに、「ゴミを捨てに家を出たが、帰れなくなった」「どこを走ったか覚えていない」と供述。事故前後の状況についてあいまいな説明しかできなかったことから、昨年11月11日から今月10日まで、精神鑑定のため留置を受けていた。地検は認知症の有無などについては「コメントしない」としている。 これまでの調べでは、合田容疑者は昨年10月27日朝、自宅を出発。神奈川県内と東京都内の高速道で出入りを繰り返しながら断続的に走り続け、自宅周辺も素通りした末、