〈無〉は 自由をもたらす 自己からの自由こそは 究極の自由だ それより高次の自由は 何もない 〈無〉は 自由であり そして,それは J.P. サルトルが言うような 不安でもなく キェルケゴールが言うような おののきでもない それは 祝福だ それは 究極の至福なのだ それは おののき じゃない なぜならば,そこには誰も おののく者が いないのだから ーーー 瞑想は あなたを それに向かって仕立て上げてくれる あなたが 瞑想に はいってゆくにつれて あなたは 日 一日と 自分がなくなってゆくのに 気づくだろう そして,自分自身を 見出すことが 少なければ少ないほど その同じ割合で あなたの祝福が,あなたの天恵が あなたの至福が 育ってゆく ゆっくりゆっくりと あなたは 内なる世界の数学を 学ぶ いればいるほど あなたはそれだけ地獄におり いなくなれば いなくなるほど あなたは天国にいる ーーー