シリーズ「Jリーグ秋春制移行問題を考える」第4回は、小倉純二JFA(日本サッカー協会)会長にインタビューさせていただいた。今さら説明するまでもなく、小倉会長の前任者は犬飼基昭氏であり、同氏は「秋春制移行問題」の端緒を作った人物である。前回、その犬飼前会長にインタビューを行ったわけだが、その際にはシーズン移行が実現した場合のメリットを力説した上で、すでに移行が実現した際のカレンダーを作成中であることも明かしてくれた(ちなみにインタビューが行われたのは5月20日)。 前回の取材を踏まえて、今回の小倉会長へのインタビューで確認したかったことは3点ある。まず、犬飼時代の議論やカレンダー作りは、会長が変わってどのように継続されているのか(あるいは、いないのか)。そして、小倉会長自身はシーズン移行の必要性をどのくらい感じているのか。さらには、1期2年という限られた任期の中で、現状の過密日程をどのよう