岩手県盛岡市に招待されて、坂爪圭吾を囲む会を開催していただいた。調べてみて驚いたのだが、東京から盛岡までは新幹線で二時間ちょっとという距離であり、盛岡は都会だと思った。雪で閉ざされた地域の人間は、真冬は出歩けなくなるからこそ精神世界が充実する。要するに「一見大人しそうだけど、蓋を開けてみるとぶっ飛んでいる人」が多い。 人間の生き方には二種類あって、それは「不安」を原動力にする生き方か、「希望」を原動力にする生き方か、そのどちらかなのだろうなと思っている。不安を原動力に生きる場合、いつまでも不安から逃れることは出来ない。「不安だから貯金をしよう」とか「不安だから資格をとろう」などと考えて行動を起こしても、常に満ち足りることがなく、100万円貯めれば今度は200万円貯めなければ不安になるし、ひとつの資格を取ったとしても、今度はまた別の資格が必要になるのはないのかと新しい不安が生まれてくる。不安