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ブックマーク / natgeo.nikkeibp.co.jp (3)

  • 今はなき「死者を運ぶ鉄道」の歴史、19世紀の英国

    1854年、英国ロンドンのウォータールー駅にできたロンドン・ネクロポリス鉄道の入り口。1890年代に撮影。(SCIENCE & SOCIETY PICTURE LIBRARY/GETTY) 19世紀の英国ロンドンは破裂寸前だった。産業革命をきっかけに、地方の若者が職を求めて押し寄せ、世界最大の都市は人であふれかえった。工場からすすだらけの煙が吐き出され、道路は馬のふんに覆われ、テムズ川は生活排水で大いに汚れた。 生きている人だけでなく、死者も混雑した。それまでロンドンの死者は教会の小さな墓地に埋葬されてきたが、人口が急増したおかげで、こうした墓地だけでは対応できなくなった。死者たちは小さな墓地にすし詰めにされ、大雨が降るたび遺体があらわになった。 1830年代、ロンドン初の大規模な民営墓地が認可を受けた。広く隅々まで手入れされた公園のような7つの墓地は、「マグニフィセント・セブン」と呼ばれ

    今はなき「死者を運ぶ鉄道」の歴史、19世紀の英国
  • スマホがあると退屈で集中力低下、海外の研究事例

    サンフランシスコのアカデミー・オブ・アート大学の前で待ち合わせをする学生たち。(PHOTOGRAPH BY JANET DELANEY) 少し前のこと、私のスマートフォンに、いつものようにインドのコルカタに住む父親からスカイプの着信が入った。79歳の父は、近頃ではあまり外出をせず、ほとんど家の中で過ごしている。この日、私は列車でデンマークからスウェーデンに向かう途中だった。父と通話をしながら、私はカメラを車窓の外に向けていた。ほんのひととき、私たちは一緒に旅をしているような気分を味わった。 さまざまな面において、私はスマホの存在をありがたく思っている。しかしその同じデバイスが今、私の生活を常に阻害し、恐ろしいほど頻繁にこちらの意識に入り込み、家族や友人との直接的なふれあいを減少させつつある。父親に会いにコルカタに行ったとき、私は気がつくと会話の最中にしょっちゅうスマホに手を伸ばしてフェイス

    スマホがあると退屈で集中力低下、海外の研究事例
  • 独占:「キリストの墓」の年代を科学的に特定

    イスラエル、エルサレム旧市街にある聖墳墓教会は、イエス・キリストの墓とされる場所に立つ教会だ。歴史的記録によると西暦326年、ローマ人が発見した墓を取り囲むように、教会が建てられたという。 しかし、この教会はこれまで何度も攻撃され、火災や地震の被害を受けてきた。西暦1009年には完全に破壊され、その後再建された。そのため、ここが当に1700年前にローマ皇帝の代理人がキリストの墓と特定した場所なのかどうか、現代の学者たちは疑問視していた。 今回、教会の中にある埋葬用の洞窟(横穴)から採取された残留物が科学分析にかけられ、その結果がナショナル ジオグラフィックにもたらされた。それによって、墓はやはり古代ローマ時代にはすでにあったことが確認された。 分析にかけられたのは、来の墓とされている岩とそれを覆っていた大理石の板の間から採取された漆喰で、西暦345年のものと測定された。 これまで、墓の

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