首相主催の「桜を見る会」の推薦名簿に関し、各省庁がおおむね3~10年の保存期間を設けていることが27日、各省庁への取材で分かった。保存期間を1年未満とし、安倍晋三首相らが推薦した名簿を既に廃棄している内閣官房との相違が鮮明になった。名簿廃棄には与党内からも問題視する声が出ている。人選のため過去のデータは必要と説明する省庁もあり、内閣官房の推薦プロセスにも疑問が強まりそうだ。 共同通信が13の府省庁に取材したところ、今年の桜を見る会に546人を推薦した文部科学省、375人の総務省など5省が保存期間を10年と回答。経済産業省や農林水産省、警察庁が5年だった。