では四冠以降はどうなのだろうかというと、 ・史上最年少四冠、羽生善治、22歳9カ月、1993年7月19日 ・史上最年少五冠、羽生善治、22歳10カ月、1993年8月18日 ・史上最年少六冠、羽生善治、24歳2カ月、1994年12月9日 ・史上最年少七冠、羽生善治、25歳4カ月、1996年2月14日 (※同時八冠は過去に達成者なし) 藤井は史上10人目の三冠となった訳だが、四冠以降となると当然もっと達成者が減る。四冠を達成したのは大山康晴十五世名人、中原誠十六世名人、米長邦雄永世棋聖、谷川浩司九段、羽生善治九段(達成順)の5名で、五冠は大山、中原、羽生の3名、六冠以降は羽生だけだ。 「対局過多で体調がおかしくなっていました」とはのちに当時を振り返った中原の述懐だが、対局過多による過密スケジュールこそが、あるいは四冠以降に立ちはだかる最大の敵なのかもしれない。 藤井がそれぞれの年少記録を更新す