“ジャイアント・キリング” 直訳は「巨人殺し」ですが、そもそも英語の慣用句で「番狂わせ」を意味します。勝てっこない勝負に挑んだ格下が知恵と勇気で勝利する様子を表す言葉です。映画で語られる多くの物語は“ジャイアント・キリング”の構造を持っています。「弱い主人公が通過儀礼を経て強くなり、勝ち目が無かった勝負に挑む」というのが、最大公約数的な娯楽映画の展開です。 その一方で、映画製作現場では「勝ち目のない勝負」に出ることはそうそうありません。勝算の無い映画にお金を集めるプロデューサーはいないのです。ところが、その“ジャイアント・キリング”に文字通り「巨人殺し」で挑んだ作品が誕生しました。 実写版『進撃の巨人』です。 (C)2015 映画「進撃の巨人」製作委員会 (C)諫山創/講談社 Amazon Prime Videoで観る【30日間無料】 立ちはだかる“巨人” 大ヒット中のコミック『進撃の巨人