冬場の入浴事故による死者が後を絶たない。秋田市消防本部の救急救命士でつくるグループの調査によると、2014年までの3年間、秋田県内の入浴事故による死者は毎年200人を超え、交通事故死者の5倍近くに上っているという。同本部は、体への負担が大きい42度以上の湯に入ったり、10分を超える長い時間つかったりといった入浴を控えるよう促している。 調査グループが県内全13消防本部の統計をまとめたところでは、県内では、2012年に226人、13年に224人、14年に206人が入浴事故で死亡した。 また、秋田市消防本部によると、秋田市では15年(暫定)、188件の入浴事故が発生し、38人(うち65歳以上は34人)が死亡。死亡事故の約6割は11~2月の厳寒期に発生しているという。 同本部によると、湯につかっていて意識を失い、そのまま死に至るケースが多いといい、「気持ちよく、スーッと意識が失われてしまう